「SNSはメンタルに悪いよ!」とは、よく言われていますが、だからと言ってSNS系アプリを「全てアンインストール!!」。そんなことを言ってられないのも事実であります。
とは言うものの、悪いものはできるだけ排除していきたいもの。そこで、特にSNSの「何を見るとメンタルを悪化させるのか??」を調べた研究になります。
論文誌「Journal of Orthodontics」からの論文で、
「理想的な笑顔の画像」と「なんでもない普通の画像」がメンタルにどう影響するのか?? を調査したものです。
The effect of viewing idealised smile images versus nature images via social media on immediate facial satisfaction in young adults: A randomised controlled trial
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1465312519899664
笑顔な写真を見るのはメンタルに悪かった。。
・一時的にではあるが、男女共に自分の顔に対する評価が下がった
・自分の顔や笑顔、体に対する満足度が低下した。
・特に「自己矛盾性」:自分の理想イメージと現実のギャップが大きい人はメンタル悪化がひどい
「SNS使用時間の増加」と、「不満感増加」とは相関関係はなかったものの、笑顔な画像はよくなかった。
考察
この手の論文は、女性のみを対象にした論文が多く、他者比較癖のある人などは、これによって摂食障害が発生することも少なくないそうです。
Instagramでセレブで魅力的な画像を見ると、自分への満足度が低下
Attractive celebrity and peer images on Instagram: Effect on women's mood and body image
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1740144516300936
自撮りが多いと、過食になる
‘Selfie’-objectification: The role of selfies in self-objectification and disordered eating in young women
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0747563217306003