ブリティッシュコロンビア大学からの研究です。
Paulhusによる研究(職業面接におけるセルフプレゼンテーションスタイルでのパーソナリティと文化の役割)です。
実験内容
参加者には事前にアンケートでナルシストレベルを計測させてもらう。
面接の様子をビデオに撮り、別室の評価チームに採点してもらう
実験結果は?
ナルシストな人の面接での共通点
- 自分について話すことが多い
- アイコンタクト多い
- 冗談言う
- 面接官に対してより質問をする傾向にある
ナルシストは謙虚な人より面接に成功しやすい
なぜなら、実際はともかく結果として、
セルフプレゼンテーションがうまく、魅力的に見える
今回の実験を通して研究者は、
「謙虚を重んじる文化のあるアジアの人は北アメリカでの仕事探しに苦労する」とまで言っています。
どのように対策すべきか
この研究結果から、求職者と面接官の立場から対策ができます。
面接官:求職者の文化スタイルを超えて個々の能力を評価するように努める表面的魅力よりも、長期的適合性を考慮すること
求職者:自分について話し、より面接官と関わるように努めよう
まとめ
- ナルシストはセルフプレゼンテーションがうまい=魅力的に映ってしまう
- 求職者はより面接官と関わるように努めよう(アイコンタクト、質問)
- 面接官はナルシストバイアスにかかっていないか意識して評価しろ
Paulhus, D. L., Westlake, B. G., Calvez, S. S. and Harms, P. D. (2013), "Self-presentation style in job interviews: the role of personality and culture." Journal of Applied Social Psychology, 43: 2042–2059.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jasp.12157