道徳は遺伝するものなのか、それとも育ち方に左右されるものなのか。
この質問に対するあなたの答えは何でしょうか?
信念が道徳的行動に影響を与える
Peetzら(2021)はこれを調査しました。
7つの実験的研究において、回答者に人の道徳的または非道徳的な行為を思い出させました。
また、回答者がどのくらい道徳は遺伝すると考えているかを測定しました。
研究者たちは、親の(非道徳的な)行為を思い出すことが、回答者の道徳的な自己イメージの変化にどの程度つながるかを調べました。
特に、道徳性の遺伝に関する回答者の信念が、自己イメージの変化の大きさにどのように影響するのかに注目しました。
道徳が遺伝すると考えている回答者は、自分が今思い出した親の非道徳的な行為の方向に自己イメージをシフトさせることがわかりました。
一方、遺伝性がないと考えている回答者は、親の非道徳的な行為を思い出しても道徳的自己イメージは変化しませんでした。
また、遺伝を信じているかどうかにかかわらず、他人の道徳的な行為を思い出すことは、道徳的自己イメージに影響を及ぼしませんでした。
道徳性の考え方
道徳性の遺伝についてどのように考えるかは、親族の道徳的または非道徳的な行為にどのように反応するかに影響します。
また、道徳的な自己イメージの変化にもつながります。私は、道徳についての成長マインドセットを養うことが良いと思います。
成長マインドセットとは、人間とは常にいつでも成長することができ、年齢により成長が止まることはないと考えるマインドのことです。
道徳観念は、遺伝ではなく成長マインドセットを持つことが道徳観念を養う上での最善策ではないかと考えます。
まとめ
ポイント
・道徳観念は遺伝ではない
・道徳が遺伝すると信じる人は、道徳的なことを思い出すと道徳的な行動を取る(逆も然り)
・成長マインドセットを持ちましょう