Twitterで炎上ツイートがバズる理由
何が流行る(バズる)のか、あるいは何が「いいね!」を増やすことになるのかを知るのは難しいことです。
しかし、政治に対する怒りの意見を発信することは、いわゆる炎上としてフォロワーの反応を高めるための良い方法となっています。
イェール大学のWilliam Brady教授らがScience Advances誌に発表した新しい研究は、SNSで「怒りの感情」がどのように広がるかを詳しく調べたものです。
その結果、怒りの感情によって得られた「いいね!」や「シェア」は、同じ意見を共有することや、教えることに強い報酬を得るような感覚を得ることがわかりました。
つまり、バズっている怒りの感情ツイートはシェアしたくなるということになります。
Twitterでバズらせる方法
共感した人は、必ずリツイートします。
リツイート(共有)することで報酬をもらったような感覚に陥るので、返報性が効きフォロワーにも転じてくれる可能性があります。
私も以前、最近の若者はコンピュータの概念が分かってないからヤバい的な記事に対して、少し怒りの感情を込めてツイートしたことがあります。
こちらのツイートの直後フォロワーもふえインプレッションも高くなっていました。
エンジニア視点で、全く問題ないと思います。
— HIRO (@chit_chat456) September 29, 2021
若いうちに理解しないと難しい概念ではないので、いざ社会でこの概念に直面してもggって「ふーんそうなのね」で終了。
この概念を理解しなくて良いほどユーザビリティが向上しましたし、若者はggって調べる能力はとても高いので瞬殺できる問題かと。。 https://t.co/AIDt3bIpkp
怒り系ツイートが高評価だとまた怒り系ツイートをしたくなる
研究チームはまず、AIを用いて怒りを表すツイートを抽出しました。
このアルゴリズムは、ブレット・カバノー氏の承認や、トランプ政権によるトランスジェンダーの軍への参加禁止など、米国で広く怒りを巻き起こしたさまざまな事件の後に集められた26,000件のツイートを対象に抽出しました。
これらの事件について投稿した7,331人のTwitterユーザーの全ツイート履歴を分析しました。
また、「いいね!」や「リツイート」などのポジティブなフィードバックについても、怒りを表す投稿とそうでない投稿の両方について情報を収集しました。
また、投稿者自身とその友人関係の政治的イデオロギーについても調べました。
その結果、怒りのツイートに対する「いいね!」や「リツイート」の数が多いほど、怒りのツイートをする可能性が高いことがわかりました。
つまり、怒りのツイートに対してより多くの好意的な評価を受けた場合、怒りを表す可能性が2〜3%高くなることがわかりました。
しかし、この効果は、ツイート歴が長い人ほど弱く、時間が経つにつれて、このフィードバックに鈍感になっていくことが示唆されました。
研究者の予想通り、イデオロギー傾向が強く、同じようなイデオロギーを持つ人々同士が、自分のツボにはまった政治的トピックに対して怒りを表明する傾向が強かった。
しかし、全体的に怒りを表現することが多い一方で、より極端なネットワークに属している人は、社会的なフィードバックに反応する可能性が低かった。
つまり、穏健な政治的ネットワークを持つ人は、怒りの投稿に対する「いいね!」や「シェア」に反応して行動を調整する可能性が高かったのである。
「いいね!」や「シェア」という社会的フィードバックは、人々に、より多くの怒りを表現するように「作用する」のです。
まとめ
ポイント
・バズっている怒りの感情ツイートはシェアしたくなる
・怒り系のツイートの反応が良かったら、また怒り系のツイートをしたくなる
・Twitter歴が長い人ほどこの効果が薄くなる