こんにちは、HIROです。(@HIRO)
今回は現役エンジニアである私が、ハーバードに入るより25倍難しいGoogleの採用基準とその身につけ方について解説します。
「Googleのような大企業に入るには生まれつきの能力があるのでは...?」
「今からでもGoogleに入るためにできることが知りたい!!」
今回は、こんな方へ向けて「Google採用基準のあるスキルを身につける方法」をご紹介します。
本記事の内容
Googleが最も重視する採用活動
グーグル人事担当上級副社長を務めるラズロ・ボック氏によると、チームワークがあり、困難な状況にも打ち勝つ力がある人材がGoogleの戦力であると考えているようです。
このようなことから、Googleで求められるのは「チームでの活動に長け、真面目で粘り強い性格や仕事への向き合い方」と考えられます。
言うは易しですが、方向性としてはこのあたりを攻めると良さそうです。
Googleが求める5つの採用基準
- 愉快なことを楽しむ
- ある程度の謙虚さを備えている
- きわめて誠実である
- 曖昧さを楽しむ余裕がある
- 人生で勇気のいる、または興味深い道を進んできたという証拠を手にしている
要するに、「真面目で好奇心があり、チャレンジ精神もありながらも謙虚」という結論になりそうです。
そんな人材がいたら、どこの企業でも採用するよ!となりそうですが、世界のトップを走るGoogleですからそこは妥協しません。
Googleが重視する能力であるGCA
ITの大手企業であるGoogle。世界中から優秀な人材が応募してくる中、着実に成果を上げ続けてくれる突出して優秀な人材を採用しなければなりません。人材採用の分野についてもトップと言える企業でしょう。
先ほど紹介した、採用基準を心理学界隈では、GCA(General Cognitive Ability)という言葉に置き換えられます。
Googleが採用する基準の一つである「GCAは鍛えられるのか?」についての研究論文をもとに解説します。
日本語にすると、「一般的/総合的な認知能力」という意味なのですが具体的にどんな能力かと言いますと、
GCAとは
・自己コントロール能力
・問題解決能力
・計画性
・抽象的解釈
・複雑なことへの理解力
・学習能力
要するに、勉強ができる!とかではなく、「脳の総合的な処理能力」と言い換えられるかもしれません。
では、そんなGCAはどうすれば身につけられるのでしょうか?
GCAは身につけられるのか?
GCAを身につけることが可能なのか?についてですが、研究者は...
となんとも苦しい回答。
GCAを鍛えるための一般的な方法の一つとして、読書、計算問題が挙げられます。
それらの認知教育に効果があるのは、20歳までで、それ以降は効果があまり認められなかったそうです。
しかし、だからと言って諦められません。
GCAの能力の一つである、自己コントロール能力、問題解決能力は後天的に鍛えられることがわかっています。
研究者は以下のように語っています。
大人になってからの認知訓練の頭打ち現象はあるものの、その効果は見られた。
(The leveling-off phenomenon is consistent with data suggesting that education-related activities in later life must be very intensive to have meaningful effects.)
つまり、全くの無意味ではなく効果が薄いだけ。
では、具体的にどのようにして鍛えることができるのでしょうか?
GCAを身につける方法は?
GCAの一つの能力である自己コントロール能力は、さまざまな方法で身につけられることがわかっています。
自己コントロール能力を鍛えると、自分で決めたことを実現させられる可能性が高くなり、人生が超絶イージーモードになるとも言われており、できるだけ若い時に身につけることが推奨されるわけです。
「自己コントロール能力は、気合などの根性論ではありません。」テクニックがあり、それをやっているかやらないかだけなのです。
以下の記事に、自己コントロール能力を鍛える具体的な方法をまとめました。
自己コントロールの操作方法がわかれば、次は客観的に見えるスキルを身につける必要があります。
では、「効率よくスキルを身につけるにはどうすれば良いでしょうか?」
実は、スキルを身につけるのには、最適な時間というものが存在するということが明らかになっています。
その時間帯を着実におさえることで、スキル習得を早くすることができます。
これについては、以下の記事にまとめています。
Googleがここまで採用にこだわるワケ
Googleの人材担当の方針は、「最善の社員選びが、育成を容易にする。」とあり、事前にうまく社員を選べば、雇った後に手間をかけずに済むからだそう。実際に育成を行うのは現場の社員ですから、彼らのためにもしっかりと適正のある人材をこだわって選ぶという考え方なのてしょう。
一度、話を日本に戻しましょう。基本的な考え方は日本の企業も同じでして、日本はなかなか人をクビにするのが難しいです。そのため、適性のある人材を獲得したいのもどこも同じ。
以下は、2023年度のリクルートからの調査です。企業側と学生側でそれぞれ重視する項目は何かについてアンケートしたものです。
学生側は人柄に次いで「アルバイト経験」や「趣味・特技」を見られていると思っていますが、企業側は、なにより「人柄」次いで「企業への熱意」などが挙げられています。
日本企業についても、やはり「性格と適正」のくくりを重視しているように見て取れます。
まとめ
ポイント
・Googleの採用指標は、GCA(一般認知機能)と言うもの
・GCAは、成人すると、後から身につけるのは相当難しい
・だが、習慣化やプリコミットメントなどのテクニックを用いれば身につけることは可能
なお、本記事作成にあたり元ネタとさせていただいたのは、Google人事担当上級副社長を務めるラズロ・ボック氏が執筆した以下の書籍です。