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外交的なリーダーがもたらす危険

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外交的なリーダーとは?

今回は、オハイオ大学の研究です。外向性が高い人には主張性(assertiveness)と温かさ(warmth)の側面があることをがわかっているそうです。しかし、この二つの要素が高過ぎることで弊害を生むことが明らかになりました。

この研究では2つの関連研究から外交的なリーダーのメリットとデメリットを示してくれています。

外交的なリーダーのメリット

チームメンバーからアドバイスを求められる傾向にあり、実際にもアドバイスを求められることが多かったがそれはある一定のところで頭打ちになるそう。

外交的リーダーのデメリット

・主張性が高すぎるリーダー:でしゃばり、好みではないという印象を与える
・温かさが高すぎるリーダー:リーダーのやり方にチームメンバーはプレッシャーを感じてしまい圧倒されてしまう

対策と行動

しかし、リーダーには、適度な主張性と温かさが必要でそれにプラスして他人の幸福を望む行動(Giverの考え)を加えることで、自己中心的に移ってしまう外交的リーダーの行動も「みんなのためにやってくれているんだ」とチームメンバーはプレッシャーにも耐えることができるのだとか。

つまり、リーダーは、自己主張と他者への共感能力だけでなく、利他的行動を起こすとデメリットを相殺できる

最近、内向的な人ほど実はリーダーに向いているんだよって研究が増えてきていますが、今回の研究も裏を返せばそれらの研究の裏付けとなっていますね。
(内向的な人は、元々これらの能力をもつ傾向にある)

最後に研究者のHuさんはこのように締めくくっています。

"If you're prosocially motivated, people see more benefits to your assertiveness and warmth. They know you're not doing it just to promote yourself, but have a genuine interest in the whole team. That means a lot,"
「あなたが利他的になれば人々はあなたの主張的なところ」や「暖かさ」の良い部分に目を向けてくれる。彼らは、あなたが昇進したいがためにやっているのではないことを理解し、チーム全体に真の関心を持ってくれるだろう」

https://phys.org/news/2019-05-perils-leader-extroverted.html

 

  • この記事を書いた人

hiro

ブログ・プログラミング歴6年目です。 新卒で文系からプログラマに就職→ピープル大学に入学(社会人大学生)→転職。 平均的な日本人がそこそこの努力でどこまで行けるかに挑戦中。 Gigazineが大好き。

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