今回取り上げるのは、オハイオ州立大学の実験で、31人のノーベル経済学賞受賞者とその年齢について調べた研究です。
そもそも論文というのはその論文が引用されたりその論文についての言及が多いほど影響力を持つとして、その論文発表者の年齢と創造性を分類した実験になります。
本記事の内容
創造力には2種類ある
この論文を扱ったウェインバーグさんは創造力を発揮する上で受賞者を二つの種類のイノベーターに分けられるとしています。
- 概念的イノベーター(概念・箱の外から考える)
- 実験的イノベーター(今までのキャリアで培われた知識や経験にもとずいて研究分析し、新しい理解方法を見つける)
概念的イノベーターは20代中期に、実験的イノベーターは50代中期に多くみられたそうです。
つまり、創造力と言っても、「創造力の種類が違う」そして、「発揮される年齢も違う」ということです。
"Whether you hit your creative peak early or late in your career depends on whether you have a conceptual or experimental approach," Weinberg said.
https://phys.org/news/2019-04-creativity-young.html
「あなたの創造性のピークの早い遅いは、あなたが概念的イノベーターか、実験的イノベーターかによるのである。」と、研究者の一人ウェインバークさんは語っています。
また、物理学や医学の分野では、実験的イノベーターな創造性が働きにくく、創造性の年齢のピークは30代中期から40代初期に偏っていたことから、創造性の違いは年齢だけでなく、何を研究しているのかによる。とも話しています。
まとめ
- 若い人には創造力があり、歳をとると創造性がなくなるわけではない。
- あなたの創造力がないわけではない
- 創造するものによってその人の最適な年齢・分野が異なる