心理

独り言はメンタルに良いのか問題

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独り言をすると考えが整理される、IQが高い人は独り言が多いなど、独り言自体には、良い効果の報告が多いです。しかし、独り言でもメンタルを病みやすい人と、正しくメンタルをコントロールできる人の違いがあることが示唆されました。「独り言なんてあんまりしないよ。」と言う人でも今回の研究では、心の中での自分との対話も含まれていますので適用されると思います。

独り言をするときの主語を「あなた」にする

この研究では、参加者に過去のネガティブな経験を独り言で考えるまたは書いてもらい、その際、主語を「私」「あなた」(海外の研究なので実際には「I」「You」)にして、行ってもらいました。その後、そのネガティブな体験と現在の心理との距離を近く感じるかどうかを答えてもらいました。この距離が近いほど、メンタルが悪化しやすくなるといった判断基準となります。

過去のネガティブな経験について考えるとき、人は、一人称代名詞「I」より、「You」を使用した場合の方が、ネガティブな経験から心理的に距離を置き、経験から意味を見出す傾向がありました。

なぜ、ネガティブな体験から心理的に距離を置けるのか

・「You」と言う言葉を使うことにより、自分の経験であってもそれを超え、客観的な目線で物事を冷静に捉えることができるようです。また、そうすることで、その体験から何か意味を見出そうとするようです。

・主語を「You」にすることで、ネガティブな自己の経験を「標準化した目線」で判断することができる

 

今回のこの研究により研究者は、

 these findings demonstrate how language is structured to facilitate the process of making meaning from one’s experiences.

「これらの発見によりどのようにして人が自身の経験を言葉として構築するのかそのプロセスを実証できる」

https://science.sciencemag.org/content/355/6331/1299.full

と述べています。

  • この記事を書いた人

hiro

ブログ・プログラミング歴6年目です。 新卒で文系からプログラマに就職→ピープル大学に入学(社会人大学生)→転職。 平均的な日本人がそこそこの努力でどこまで行けるかに挑戦中。 Gigazineが大好き。

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