この記事は、
「地位が低い人の特徴って!?」
「自分は地位が低いのか...?」
「地位の低さは補えるのか?」
そんな方へ向けて書いています。
グループ内で地位が低い人は、専門用語で満たされた言語になりやすい傾向があります。しばしば高い地位に関連付けられている言語を使用して、低い地位を補う
今回取り上げる論文では、コロンビア大学の研究で、地位が低い人はどのような特徴があるのかを明らかにしました。
地位が低いと感じると専門用語を使いたくなる
経営学修士(MBA)を取得している学生に対し、スタートアップのアイデアを売り込むためのコンテストに参加してもらいました。彼らに、提出するスタートアップの原稿を2つの異なる種類から選択させました。
1.専門用語たっぷりの原稿
2.易しい言葉を基調とした原稿
そこで研究者は一部のグループの学生に対し、コンテストの競争相手はすでに自分の会社を始めた最近の卒業生であると伝えました。そのため、MBAの学生として、彼ら自身に自分自身の方が地位が低いと認識させました。
また他のグループでは、彼らの競争相手は学部生であると伝えました。そのため、この場合、地位が低いと感じることなく、高い地位にあることを認識させました。
ステータスの低い参加者:「41%」が専門用語を多用した原稿で説明を行った
ステータスの高い参加者:「29%」が専門用語を多用した原稿で説明を行った
地位が低いと感じた人は、そうでない人より2倍も専門用語を使う傾向にあった
研究者は、下記のように括っています。
専門用語の使用が「地位を補償する新しい形式」であり、人々が言語の選択を通じて低いステータスを補うことを可能にしている
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0749597820303666